止まってしまった時間と、もう一度動き出すために

夫と走る時間が、私の「たのしい」だった
私は夫と一緒にランニングを楽しむ生活をしていました。
日本はもちろん、海外在住の頃もたくさんのレースに参加してきました。
並走しながら軽く会話をしたり、記録更新を喜び合ったり。
帰宅ランで時間を合わせて一緒に帰ってきた日もありました。
朝も夜も、雨の日も雪の日も‥
本当にたくさんの場所を一緒に走りました。
そんな私が、あの日を境にまったく走らなくなってしまいました。
体を動かすこと自体は好きだったけれど、
「走ること」そのものに興味があったのではなく、
「夫と一緒に走ること」が好きだったのだと気づきました。
「たのしい」理由があるから、人は動ける
健康や美容の為に必要という理由だけで運動が出来る人もいます。
ですが心が弱っていたり、運動習慣がない人にとっては
「たのしい」という理由が必要ではないかと思っています。
それは運動に限らず、心がワクワクする“行動”すべてです。
誰かに会うこと、外に出ること、音楽を聴くこと‥
そうした小さな動きが、心と体をつなぐ最初の一歩だと思うのです。
「やってみよう」「行動してみよう」
そう思えることが、運動の第一歩なんだと思います。
まずは冷えて固まった心に血流を促し、少しずつ温めていく。
そして“たのしい”と感じられることを、また見つけていく。
私はそんな気持ちで、もう一度体と心を見つめ直し始めました。


