50代からおすすめしたいボクササイズの特徴と魅力

ボクササイズは、有酸素運動(脂肪燃焼・心肺機能アップ)と筋トレ(筋持久力・体幹強化)に加えて、反射神経・集中力・リズム感まで刺激するから、脳まで活性化します。
軽すぎず、重すぎず、でも確実に体が応えてくれる負荷でちょうどいい刺激を与えるエクササイズです。
ボクササイズは人気急上昇しています!
ボクササイズ(格闘エクササイズ・ファイト系エクササイズとも呼ばれます)は、キックボクシングや空手、ムエタイ、ボクシングなどの動きをベースにした有酸素運動です。
実際に人と戦うわけではなく、音楽に合わせてパンチやキックを繰り出していくリズミカルな全身運動です。
ファイト系エクササイズは、ここ数年でフィットネスクラブやオンラインでも人気が急上昇しています。ストレス解消・姿勢改善・体幹強化などの効果が期待でき、雑誌でも特集されています。
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ファイト系エクササイズ
- ボクササイズ
- 格闘エクササイズ
- キックボクシング
- ティップネスの「MOVE BODYシリーズ FIGHT」
- LES MILLS(レズミルズ)「BODYCOMBAT(ボディコンバット)」
- MOSSA(モッサ)「Group Fight(グループファイト)」
50代の心拍数にちょうどいい運動「ボクササイズ」
ウォーキングより効く・ランニングより安全な理由
50代になると、若いころより心肺機能がゆるやかに落ちてきます。
急激に心拍数が上がる運動はきつく感じ、逆に緩すぎる運動では脂肪が動いてくれない。
ボクササイズは、パンチ・ステップ・回転動作が交互に入る運動なので、心拍数が無理なく中強度まで上がります。
50代が脂肪を効率よく使うには、最大心拍の60〜75%あたり(いわゆる“ファットバーンゾーン”)が適しているのですが、ボクササイズはまさにこのあたりに入りやすいのです。
※「ファットバーンゾーン」とは、有酸素運動において脂肪が最も効率よく燃焼する心拍数の範囲。
「ちょっときつい」と感じる程度で、会話ができるくらい。
ウォーキングは心拍数が低すぎて、脂肪燃焼に必要な強度に届かないことが多く、体は「いつも通りの作業」だと判断してしまいます。
一方でランニングは心拍数が一気に跳ね上がりがちで、50代の膝や股関節には負荷が強すぎます。
続けたいのに、痛みで離脱してしまうケースが多いのも事実です。
ボクササイズはその中間です。
初級ではジャンプのような衝撃が少なく、上半身と下半身の連動で自然な強度が生まれるため、関節への負担も抑えながらしっかり心拍を上げられます。
さらに、動きが単調ではありません。
前へ、横へ、ひねり、ステップ。
これらがテンポよく入れ替わるので、体は常に少しずつ違う刺激を受け取ります。
この“変化”が心拍をちょうどよく保ち、飽きずに続けられる理由です。
「有酸素効果」まとめ
- パンチとステップの組み合わせが、無理なく心拍数を中強度まで上げてくれる。
- ウォーキングより効果的で、ランニングほど関節に負担をかけずに続けられる。
- 動きに変化があるから飽きにくく、50代でも無理なく継続しやすい。
50代の筋トレに最適な「ボクササイズ」
使える筋肉で“動ける身体”をつくる
50代になると、急に強い筋トレをすると関節が痛んだり、疲労が抜けにくかったりして続かなくなります。
その点、ボクササイズは「じゅうぶん筋トレになるのに、過度な負荷がかかりにくい」という絶妙なバランスを持っています。
パンチの動作は、肩・背中・胸・腕だけでなく、腹筋やお尻までしっかり使います。
見た目以上に“押す力・支える力・ひねる力”が入るため、自然に上半身の筋トレになっていきます。
さらに、ステップや重心移動は下半身のトレーニングです。
スクワットほど負荷は強くないのに、太もも・お尻・体幹が休まず動くので、50代でも安全に続けられる強度で脚が鍛えられます。
ジャンプ系が少ない初級クラスなら、膝や腰に余計な衝撃が入らないのも安心です。
ひねりの動作も特徴です。
パンチとステップが同時に入ることで、体幹まわりは常に使われています。
「腹筋を何十回」といった孤立した筋トレより、ボクササイズのほうが生活動作に近く、“使える筋肉”が育ちやすいのが強みです。
筋トレは、続けることがいちばん難しい運動です。
ボクササイズは、音楽と動きの組み合わせで“気づいたら全身筋トレになっている”状態を作ります。
「筋トレ効果」まとめ
- 全身を使うパンチとステップで、無理なく筋トレ効果が得られる。
- スクワットや重い負荷より安全で、50代でも関節にやさしく続けやすい。
- 生活動作に近い“ひねり・支える”動きが多く、使える筋肉が自然に育つ。
50代の衰えやすいバランス力と反応速度を鍛えるなら「ボクササイズ」
50代になると、筋力だけでなく“反射”と“バランス力”がゆるやかに落ちてきます。
段差につまずきやすくなったり、とっさの動きに体がついてこなくなったりするのは、この機能が弱っているサインです。
ボクササイズは、パンチ・ステップ・体のひねりといった瞬間的な動きがたくさん入り、自然と反応速度を鍛えることができます。
右に避ける、左に踏み替える、パンチの軌道をつくる——これらの動作は“とっさの判断と同時に体を動かす”練習そのものです。
さらに、フットワークや片足に体重が乗る動きが多いため、バランス力にも刺激が入ります。
年齢とともに低下しやすい体幹の安定性が改善し、転倒リスクの軽減にもつながります。
動きの組み合わせがテンポよく変わるので、脳もつねに「次は何をする?」と情報処理を続けます。
この“考えながら動く”状態が、反応速度・判断力・身体操作をまとめて鍛えてくれます。
「最近つまずきやすい」「体の反応が遅い気がする」
そんな50代にこそ、ボクササイズはちょうど良い刺激になります。
日常の動きがスムーズになり、身体のキレが戻ってくる感覚を実感しやすいエクササイズです。
「バランス力・反射神経効果」まとめ
- パンチやステップの瞬発動作で、50代が落ちやすい反応速度が自然に鍛えられる。
- 片足荷重やフットワークが多く、バランス力と体幹の安定性が向上する。
- “考えながら動く”ことで脳と身体の連携が高まり、日常動作のキレが戻りやすくなる。
50代以降は、急激に体の変化を感じる年代。
でも、まだまだ動ける年齢でもあるので、少しの刺激で体も心も驚くほど反応してくれる。
軽すぎない・重すぎない。
50代にちょうどいい黄金ゾーン。
それがボクササイズです。
わたしのつぶやき「達成感にハマってしまった」
50代は折返しの年齢。自分の時間が少し持てるようになって色々思うままにたのしみたい。
でも人生の残り時間を意識する年齢でもあるので、達成感や充実感を強く求めるようになりました。
達成感を感じると、脳ではドーパミン(やる気や快感を司る神経伝達物質)が分泌されるそうです。このドーパミンが「もっとやってみたい」「次も頑張ろう」と続いている理由かもしれません。
達成感を感じるたびに脳に「報酬ループ」発動!合法ドラッグってやつですね(笑)

わたしのつぶやき「達成感にハマってしまった」
